ただし、誰の姿を描いた物かという神話は、はっきりしていません。ある伝説によれば、兄弟によって財産を奪われて追放され、世界中をさまよった男だともいいますし、おおぐま座を追う牛飼いだとされるがやはり由来ははっきりしていません。日本では、牧夫座(ぼくふざ、まきおざ)と呼ばれた時代がありました。
うしかい座の目印は、何といってもオレンジ色をした1等星のアークトゥルスです。この星は実視等級-0.05等の赤色巨星で、全天で4番めに明るい星です。1等星といいながら本当は0等星ですから、他の1等星と比べても明るくてよく目につきます。アークトゥルスは春の大曲線から見つけることができます。この星は、おとめ座スピカ(α Virginis)、しし座のデネボラ(β Leonis)とともに、春の大三角形を形成します。
アークトゥルスはギリシャ語では熊の番人という意味です。この意味からも、うしかい座は、おおぐま座の番人といわれる由来があるのでしょうね。ちなみに日本では麦刈りが始まる頃の夕暮れ時に天高く輝くので、麦星と呼ばれています。このアークトゥルスとおとめ座の1等星スピカは春の夫婦星とも呼ばれます。

