2008年05月11日

しし座

しし座

 十二の苦行を行うことになった勇者ヘラクレス(ハーキュリーズ)の最初の冒険がこのネメアの谷の化け物ライオン(ネメアの獅子)の退治でした。ネメアの獅子とは、ネメアという谷に住み着き、人や家畜を襲いました。その獅子の皮は分厚く、さらにその皮膚の下に筋肉が変化して出来た甲羅があったと言います。

 ヘラクレスは矢を撃ち、次いで棍棒で殴ったが毛皮には傷一つつきませんでした。困ったヘラクレスは、その獅子の体を三日間も締め上げ、ようやく仕留められました。ヘラクレスの十二の冒険で殺された者はすべて星座になることになっていたので、化け物ライオンは天にあげられ星座(しし座)となったと言われています。

 ちなみにしし座には、多くの明るい恒星があります。ライオンの心臓とされるレグルス、デネボラ、アルギエバなどです。

 ライオンの頭とたてがみの部分に当たるレグルス、アルギエバから、ラス・エラセド・アウストラリスにかけては、特徴的な「?」形を裏返した星の並びを形成しており、「ししの大鎌」と呼ばれています。また、ライオンの後部の房を表していた部分は、独立してかみのけ座になりました。しし座には明るい銀河が、たくさんあります。

 古代バビロニア時代からある星座で、最も古くからある星座の一つらしいです。 ナイル川が毎年洪水を起こす夏の頃、太陽がこの星座にあったのでつけられました。古代エジプト人はライオンを崇拝していましたから。



つづく
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2008年05月10日

乙女座

乙女座 おとめ座

 おとめ座は農業の女神デメテルの姿で、デメテルにはペルセポネという一人娘がいました。しかしペルセポネが、死の国の王ハデスにさらわれてしまいました。娘を失ったデメテルは悲しみ、世界中の家畜は死に、草花は枯れ、作物は実らなくなってしまいました。

 これを知った大神ゼウスはハデスに使いを送り、ペルセポネを返すようにと説得しました。ハデスはこれを承諾しましたが、ペルセポネに4つのザクロの実を食べさせてしまったのです。地上へ帰ったペルセポネでしたが、ザクロの実を4つ食べたために、1年のうち4か月は死の国へ戻らなくてはならない身となっていました。この間、地上には冬が訪れるといいます。

 明るい1等星スピカは、春の夜に青白く輝く1等星。

 スピカとは「とがったもの」という意味で、女神が持った麦の穂先で輝いています。スパイクシューズのスパイクと同じ語源です。

 スピカは太陽のような1個の星ではありません。高性能な望遠鏡で見ると、明るいスピカから148秒離れて12等の暗い星が見えるそうです(実視連星)。次にスピカの光を分光器で詳しく調べると、4つの星からできていることがわかっているそうです(分光連星)。


 スピカを見つける簡単な方法は、北斗七星の取っ手の部分からうしかい座のアルクトゥルス(視等級0)までの長さを同じ分だけ伸ばした所にあります。この曲線を春の大曲線といいます。また、スピカはしし座のデネボラ、うしかい座のアークトゥルスとともに春の大三角形を形作っています。

 おとめ座の女神が持つ稲穂の先の位置にあり、スピカの名称もラテン語の穂先に由来する。その美しさから、日本では「真珠星」といわれてきました。うしかい座のアルクトゥールスとカップルとみて「春の夫婦星」とも呼ばれていました。中国では「角」と呼ばれています。スパイクとスピカは、同じ語源という説もあります。

posted by マネージャー at 21:51| 星座の話(春) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月09日

うしかい座

 うしかい座は春から初夏にかけて見られる、かなり大きな星座です。 星座の形は長細い五角形をしていて、その五角形が胴体で、両手を振り上げ犬を連れている巨人の姿が星図に描かれています。うしかい座は、牛飼いという名前ですが、古来から、猟犬(りょうけん座 )をひきつれて熊(おおぐま座 )を追っていく男の姿が描かれていました。

 ただし、誰の姿を描いた物かという神話は、はっきりしていません。ある伝説によれば、兄弟によって財産を奪われて追放され、世界中をさまよった男だともいいますし、おおぐま座を追う牛飼いだとされるがやはり由来ははっきりしていません。日本では、牧夫座(ぼくふざ、まきおざ)と呼ばれた時代がありました。

 うしかい座の目印は、何といってもオレンジ色をした1等星のアークトゥルスです。この星は実視等級-0.05等の赤色巨星で、全天で4番めに明るい星です。1等星といいながら本当は0等星ですから、他の1等星と比べても明るくてよく目につきます。アークトゥルスは春の大曲線から見つけることができます。この星は、おとめ座スピカ(α Virginis)、しし座のデネボラ(β Leonis)とともに、春の大三角形を形成します。

 アークトゥルスはギリシャ語では熊の番人という意味です。この意味からも、うしかい座は、おおぐま座の番人といわれる由来があるのでしょうね。ちなみに日本では麦刈りが始まる頃の夕暮れ時に天高く輝くので、麦星と呼ばれています。このアークトゥルスとおとめ座の1等星スピカは春の夫婦星とも呼ばれます。
posted by マネージャー at 00:57| 星座の話(春) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月07日

北斗七星(大熊座)

 春は、北斗七星(大熊座)が真上に見えます。

 北斗七星は大熊座の腰からしっぽにかけての部分にあたり、北極星探しの星列としても知られていますね。 星座としては全天で3番目に大きな星座で、北極星を含むこぐま座の回りをぐるぐる回っている形になります。

 森のニンフにカリストといういました。大神ゼウスがカリストに恋をし、二人の間にアルカスという男の子が生まれた。これを知ったゼウスの妻の女神ヘラは大変に怒り、カリストを熊にしてしまいました。

 やがてアルカスは立派な青年に成長した。ある日アルカスが獲物に向かって弓を引きました。ところが相手は熊にされた自分の母親カリストでした。これを見たゼウスは驚き、矢がカリストを射殺す前に、二人とも天にあげて星座にしました。母親カリストがおおぐま座、息子アルカスがこぐま座で、母は慕うように息子の周囲をぐるぐるまわります。

 また、北斗七星の柄のカーブをそのまま延ばして、うしかい座のアルクトゥルス、おとめ座のスピカをつなげてできる曲線を 『春の大曲線』 といいます。

 この星座は、古い時代から北極星の近くをまわる大きな星座として諸民族に注目され、 「北の大時計」などと呼ばれて季節や時間を知り、また北極星を指して方角を知るための重要な星となりました。

 北斗七星は、柄杓の形をしているため、それを意味する「斗」の名が付けられています。日本では四三の星とも呼ばれました。
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